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太宰治「姥捨」15

なんのこだわりもなく酒をのんで遊びまわった。それでも、時おり、
「かず枝も、かあいそうだね。」
 と思い出したようにふっと言い、嘉七は、その都度、心弱く、困った。

〔終〕

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太宰治の歩み