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太宰治「朝」4

みるみる小さくいじけて行って、消えた。
 しらじらと夜が明けていたのである。
 部屋は薄明るく、もはや、くらやみではなかったのである。
 私は起きて、帰る身支度をした。
(「新思潮」昭和二十二年七月号)

〔終〕

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太宰治の歩み